色の不思議とズレ
ギターを弾いていると、どうしてもチューニングがあります。最初は音色の違いと音程の違いの区別も付けられなかったので苦労しました。ギターで音を鳴らして、声に置き換えてピアノでならして、声に置き換えてと言う風にして、声で音色を置き換える事で理解していました。やがて、チューニングメーターを手に入れましたので、それでチューニングする様になりましたが、どうも満足しませんでした。チューニングは合っているはずなのに、ギターを鳴らしても響かないのでした。
なんだろう…そんな疑問が続いていました。
上の図は、12色を表したヨハネスさんの12色環、さらに真ん中に三原色を表した図です。
絵の具などの色材はこういった色が基本になって素材の違いなどのテイストはあるもののこれを基本に考えられています。色を決めようと考えて迷った時にはいつもこの図が頭に出てきます。
上は数字的に作った12色環です。微妙に色がヨハネスさんのものとは違っています。
最近、水彩を描こうと思って、きれいな水彩の描き方はどうしたらいいのだろうと考えています。
絵を描く時に絵の具で色を作るにはいくつか方法がありますが、色を混ぜて、欲しい色にしてから塗る方法。この方法は以前からやっていたのですが、水彩の魅力は程よい色のにじみだと思うので、「紙の上で色を混ぜる方法」ができたらいいと、もう少し色の事を体系的に勉強しなければと思いました。
・三原色を混ぜると「黒になる」と小学校で教わりました。しかし実際は黒にはならない。不思議ダナと思って引っかかっています。
・先日ふと思って反転した色(普段PhotoShopなどで白黒反転などをしている事から)を元の色に重ねたら黒ができるのではと思ってやってみた。
結果はやはり黒くはなりませんでした。多少の色味のばらつきがあります。
ここで、白と黒を反転して白は黒になるのに、黄色は反対の色にはならないんだと分かります。
・それならと思い12色環の反対色にあたるモノを(PhotoShopで乗算)塗り重ねて見ましたが、しかしこれも黒にはなりませんでした。
ここで分かった事は、ヨハネスさんの色環はとても美しいけど人間の感覚的な配列なのだと思いました。
印刷などでも論理的には3色の掛け合わせで、再現できるはずの黒が再現できないので1色「黒色」を足す事で再現させています。
小学校の頃に習った事は実は論理的なもので実際には間違いだったと言う事です。
そして、12色環は、ヨハネスさんのような感覚的な色の体系と数字的な色の体系がありそれらは違うと言う事が分かります。
音の世界でもこれまで440Hzが「ラ」の音としてきましたが、最近になってそれでは整合性が立たないと言う事をいうことを言い出す人が増えていると言う事です。
バッハは12音階にした事で音楽は数学的な発見・発達をして、そこにさまざまな理論が生まれてきましたが、実はもっと自然の中は割り切れないものが含まれているのだと思いました。そして、実はバッハは数字的だったのかなと思いました。