ボクがクリスマスに欲しいもの
いままであんまり、
自分自身のクリスマスプレゼントには何が欲しいとは、
考えたことがなかった。
というのもあげる事ばかり考えて来たからだ。
そういえば、
ボクが子どもの頃は、今のように
一般的なものではなかった気がします。
そして、クリスマスは、完全に大人のモノだと
思っていました。
特にケーキ屋さんやお菓子屋さんの
もくろんだものかもしれません。
当時ボクのお父さんは、
29歳ぐらい、ボクは幼稚園の
年長ぐらいだったと思う。
お母さんと別居状態にあった父さんは、
毎晩飲んで帰って来ていました。
いつもなら、のんだ帰りのお土産は、
決まって
折り詰めの寿司を買って来るところ、
12月の24日
その日だけは、
デコレーションケーキと、
鼻メガネや、帽子、吹くとビローンと伸びる
笛でした。
どれも大人のパーティグッズ。
今思うと、きっとキャバレーに来る
お父さんたちのために
「申し訳グッズ」だったのではないかと思います。
それと紙で出来銀の長靴の中にお菓子を入れたものが
せいぜいのものでした。
兄貴と二人でパーティグッズで遊びます。しかし二晩つづけてなので…。
家にはケーキが2個揃います。
兄貴もオヤジも甘いものは食べません。
甘いものの担当はボクです。
1週間掛けて2つのホールケーキをたいらげます。
当時ケーキなんて売れるかどうだかわからなかった
経済成長の只中。
バタークリーム全盛でした。
仁丹のような（そう言えば最近見ないですね）スプレーが
飾られていました。
これだけ時間が経っても
その時食べたバタークリームのケーキが
今でも食べたくなります。
今年のクリスマスには、自分に
一つ注文しようかな…。
